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2007年12月 アーカイブ

2007年12月 2日

アップルパイ

アップルパイはどこでも売っているが、フレイバーのは最高だ!(自画自賛)

アメリカを代表するホームメイドは、素材の良さを活かすことにその価値があり、技巧を凝らしたパティシエの作品には出来ない満足がある。

生のりんごをそのまま焼きこむと、形は整ないが、素材の味や風味がそのまま封じ込められる。

とにかくパイは焼きたてがいい。たっぷりのりんごのフィリングは火が通った直後が最高。、まだ暖かいうちにアイスクリームを添える。

暖かいりんごのフィリングが勢いよく溶けていくアイスクリームと絡まり、口の中で冷たさと暖かさが混ざり合う。

焼きたてのこうばしいクラストはさくさくだ。フィリングの風味をさらに増強し、メリハリとアクセントを加える。

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日本の紅玉りんごはアメリカのりんごより味も風味も上だと思う。だからアメリカのアップルパイより美味しい。これは世界一だ!(自画自賛)

しかしすごく手間がかかる。一個当たりかなり量のりんごを使う。皮をむいて下処理をするのも、作り置き出来ないので量産は出来ない。

お店でお昼ごろには焼きあがるので、試してください。

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形が美しいとはいえないが。美味しそうではあると思う。

りんごの皮を少し残すのもポイントだ。色だけではなく風味も一番濃い部分だから。

契約農家からいただく紅玉りんごがなくなったら製造は終わりです。

 

2007年12月 4日

名古屋駅で一番弁当

松浦商店特製幕の内 なごや! 1000円  バランスがよく洗練されたお弁当。

このようなナイスなお弁当は名古屋駅からどんどん締め出されていく、JR関連会社のお弁当がグループとしてひいきされるからだ。

前はホームのどこでも買えたのに今は二箇所のうち一箇所しか置いていない。
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以下は前に書いたもの。 mixiの人はもう見たね。

P1050411.JPG多すぎず、少なすぎず、無駄がない。
整頓されている。1000円に抑えるために妥協した部分もあるかもしれないが、多分これが最大限のパーフォーマンスだと思う。
特に名古屋の特徴だろうか、えびが立派だ。素材も1ランク上に違いない。火が通り過ぎて縮むことなく、しかも頭と尻尾を残して皮が剥いてあった。えびだけは他のお弁当を圧倒している。
玉子焼きも見かけによらず、美味しい。
揚げ物はホタテ貝柱と蟹かまぼこだが、油っぽくなく上品。
多少揚げ物もあるほうが、リズムが変わって味のスペクトラムが広がるのかも。
漬物は、奈良漬で高級感はあるが、好き嫌いもあるかもしれない。
焼き魚もけして悪くないが、難を言えば、少し塩気が強い。これはたぶん干物なのでしょうがないかもしれない。野菜も塩気が強く感じる。 それと、甘いものが何も入っていないのが残念。
おたふく豆とかきんとんとか入っていると食後のお茶が美味しくなると思う。
まあ、予算内でそれも入れろというのも無理な話なので、むいちゃった栗の小パックをいっしょにか買うのがいい。
容器も仕切りも木なので、湿気を吸ってご飯が美味しい。
なごやは少し固めのご飯だ。なぜかこのなごやも八角形の容器をつかっている。
ほかにもこの形の弁当は時々見かける。
繰り返しになるが、高級なものを含めてほとんどのお弁当の容器は紙とプラスティックで出来ている。
そのような容器は湿気がこもるのでご飯もおかずも美味しくなくなる。

名古屋駅で2番目にすきなのは鳥ご飯

鳥そぼろが美味しいボリュームもたっぷり。

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2007年12月 5日

ヴァンピックル

たまたま「フレンチバーベキュー」という言葉に惹かれて入ったお店は最近の一番のお気に入りだ。

フランスとバーベキューは相反するものなのでへーんなのと思ったのだが、その後何度か通ってみると、

料理といいワインといい、このお店はほーんとにGOODです。

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この店は有名なフランス料理とワインの店オザミデヴァンの姉妹店カジュアル版で、ラシックでも隣にある。

だからワインが充実している、カジュアル版でグラスワインの種類も一杯ある。料理も洗練されている。

ここまでならどこにでもある店だが、何が違うといってここの大きい塊で焼く炭焼き肉は本物のバーベキューだ。

アメリカ料理研究家でバーベキューは専門分野の私でもびっくりするぐらい。

ほんもののBBQは、炭に落ちた油の煙にいぶされて時間をかけて全体にしみこませることが必要だ。

これをお店で出そうとするとかなりのスペースをとる専用の設備が必要だ。

しかもとーてもお値打ち。ここがあるなら家でBBQしなくてもいいやと思えるほどだ。

このように美味しいものをお値打ちに出せる合理性とフランス料理の洗練されたものをいいとこ取りで出来ていることがすばらしい。

雰囲気もなかなかだと思う。

ただ、主張したいことがたぶん一般的にはわかりにくいのであまりはやっていない。たぶん東京はいいのだけど名古屋人には難しいかも。

いつも意外とすいているのがまたとてもありがたいのだが。

ここは豚が専門なので写真の電殺名人“岸氏”が手がけた吉田豚骨付きロースの炭焼きがおすすめ。骨についている部分が一番美味しいので是非残さないで。

2007年12月11日

博多ラーメン

福岡空港で食べた博多ラーメン。白いとんこつスープが特徴だ。麺はちじれていないストレートで細め。

それはそれなりに美味しかったけど、やっぱり普通のラーメンがいいな。たぶん慣れてるからでしょう。

やはり、食べ物は好みが一番大きいと思う。

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2007年12月17日

鴨と葱

どこから始まったのか最近ではフランス料理も、イタリア料理も鴨といえば葱がついてくることが多い。

そういえば北京ダックも。うどんで鴨南蛮といえば昔から葱だ。南蛮というからには外来?

鴨が葱をしょってくるという言葉もある。

なぜ合うのかわからないけどとにかく合う。相性とは理屈ではなくそんなものかもしれない。

焼き鳥屋でいただいた炭焼きの鴨ロースと下仁田ネギ。最高の相性でした。

スモークされた炭の味、しょうゆたれの香り。美味しかったーー。

 

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2007年12月24日

古いワインのコルク

古いワインというと聞こえが悪いが、ヴィンテージワインは意味がある。

全部のワインがそうなるわけではないが、時間がたつことでマイルドになり美味しくなるのだ。

1980年のミロンはコルクで封印されてから27年の歳月がたっている。

ワインをいい状態で保存するには涼しい湿気のある洞窟のようなところが一番とされている。

コルクの外側はこんなにかびて汚くなっているのに、コルクの内側は葡萄の鮮やかな色がまるで生きているようだ。

このコルクの両側で封印されていた時間を感じて面白かった。

vintage2.jpgvintage1.jpg

2007年12月27日

七面鳥

ことしも24日イブの日に七面鳥を焼いた。

私より多くのターキーを焼いた日本人はいないと思う。たぶん。
ターキーは10Kg以上ないといけない。昨年はのは9.5Kgで小ぶりだったが今年は12Kgのでっかーいターキーだった。大体25人が目いっぱい食べられる。

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この人数の料理をするのに私が知っている限りでもっとも手間のかからない料理だ。詰め物を作ってオーブンに入れれば4時間ぐらいで出来上がる。
詰め物はスタッフィングとかなぜかドレッシングと呼ばれる。パンを角切りにして炒めたたまねぎやセロリ、あとシーズニングを絡めて作る

メニューはいつも定番。ターキーにクランベリーソース、グレービーソース、マッシュポテトに温野菜、それに詰め物。前菜に海老とアボカドのサラダと、デザートにアップルパイを焼いた。いずれも単純な料理だけど量が必要。20人が十分食べると3Kgのジャガイモで作ったポテトがなくなってしまった。

温野菜にはいつもはニンジン、ブロッコリー、カリフラワーを使うが、今年は英語でポロねぎというのを使った。英語ではLeekという。

ターキーを焼いた後のドリッピング(焼いているうちに滴り落ちたジュース)でグレービーソースを作る。焼けた後で作るのでこれは忙しい。 これはマッシュポテトにかけると美味しい。

クランベリーソースだけは前日に作る。かんずめではない。生のクランベリーを使うと、これがすばらしく美味しいだけではなくて、その色がすごい。本物のクリスマスレッドとはこの色なんだといつも感動する。 ところが今年は生を買いにいけなかったので冷凍で作った。それでも生に近く、缶詰とはまったく違う。たぶん缶詰以外のクランベリーソースを食べたことがあるアメリカ人はほとんどいないと思う。でもこれは本物だ。

カットはカービングという。電動ナイフはこのときのためにある道具だ。

今年のターキーと昨年のもの。同じお皿に乗っているので大きさの違いがわかる。
 
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